
もうどうにも止まらない。

入って、どうぞ(とは言ってない)

雪菜は僕をいじめているのかい?

見たけりゃ見せてやるよ(震え声)

あの頃みたいに。

敗因は明らか。
新年一発目がこれかよ…。
めでたい気分も瞬時に吹き飛ぶ、心が痛い物語。
しかし、本当に素晴らしいストーリーでした。
ハッピーエンドだけが人生じゃない。
ドラマツルギーの何たるかを見せつけられた気分です。
言わせてもらおう、いい最終回だった。
そして、いい作品だった。
「かずさほど真剣じゃなかったよ」
心からの言葉じゃないことは確かですが、
それでも本当に色々な解釈ができるとても深い台詞。
北原さんの罪悪感を和らげようとしているのか、
それとも責めないことで逆に罪の意識を背負わせるつもりなのか、
はたまた自分が受けた傷を軽くしたかったのか。
…あるいは、その全部。
その笑顔の裏に、溢れ出しそうな感情を秘めて、隠して、包み込んで。
強くて、弱くて、優しくて、冷たくて、誠実で、卑怯で。
聖女にも悪女にもなれきれない、そんな宙ぶらりんの彼女が、とても愛しい。
小木曽さんの人知れぬ苦悩と葛藤こそ、三人の関係性を描く上での中心でした。
理屈と気持ちの狭間でせめぎ合う、近くて遠い、届かない恋。
頬を伝う一筋の涙が、ただ、切ない。
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