アニメガネ

このままで、いい。

悟りの涙。

理解の涙。

共感の涙。

メガネの少ない作品だったなぁ。

心、青く、澄み渡り。

あらゆる感情を肯定する。
素直な気持ちも、秘めたる想いも、等しく慈しむように。
正解不正解とかいう問題じゃねーよという着地点が素晴らしく、
悩みや迷いや後悔にも価値があるのだと優しく力強く語りかけるような、
書き手の計り知れない人間愛が伝わってくる素敵な物語でした。
好きは、海と似ている。
好きが消えた海は、凪だ。
凪いだ心を再び揺らすのが、波だ。
一度心の凪を経験した少女たちが、目覚め、気づき、涙を流し、微笑み。
やがて明日に向かって、また泳ぎ出すまで。
波とは鼓動であり、呼吸であり、つまり生命そのものであり。
いつかその身に新たな生命を宿す彼女たちだからこそ、
凪の海の寂しさと愚かしさをその胸に包み込んでやれたのだと。
女は海…そんな使い古された言い回しの的確さを、改めて実感した最終回。
半年間、本当にありがとうございました！


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