極悪人のくせに生き残りよった。
自分を不幸だと思うのが一番の不幸。
自己認識なんてもんは相対的な感覚でしかないからな。
周りと比べて上だとか下だとか、周りの知ったこっちゃねーよそんなこと。
要は思い込みなので、所詮は思い込みでしかないので、
思い込みはより強い思い込みで書き換えられる…
そう認識を改めるのが魔法少女だかいう子供の遊びからの卒業検定。
世界を変えるのではなく己を変える、それが本当の魔法だった。
彼女たちの幸せとはつまりレズに目覚めることだった。
すげーよレズパワー、不幸パワーなんて話にもならねーよ、
当事者のみならず見ている我々の心にまで波及する圧倒的幸福感…
喜びも悲しみも分かち合える、隣で笑い合える友達がいる、
たったそれのことだけでもう、誰も不幸じゃない。
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