ドリームマッチの結末は想像に任された。
白黒つけるべく、オフトゥンの中で真の決勝戦が行われた。
もしかすると著しくイメージを損なう行為に耽っているのかもしれないが、
何しろオフトゥンの中なので確かめようがなかった。
真相を究明すべくひっぺがしてみるのもやぶさかではなかったが、
真剣勝負に水を差すのはマナー違反なので遠慮せざるを得なかった。
荒い息遣いだけがオフトゥンの中から洩れてくるが、
耳を澄ましてどちらが優勢かを判断するしかなかった。
やがてどちらともなく一際高い声が上がり、余韻のしばらく後に静寂が訪れ、
互いの安らかな寝息が聞こえてきた。
眠りを妨げるのは野暮なので、そっと退散するのだった。
果たしてどちらが熱戦を制したのか、
そもそも誰と誰がくんずほぐれつしていたのか、
やはり各自で勝手に想像するしかなさそうだった。
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