止めてくれるな少年よ。
つい母親のことを口走ってしまったのは、
別れたくない気持ちより死なせたくない気持ちの方が強いからだよな。
誰が好きな女の子に自殺してほしいもんかよ。
同行…心中する理由のない奴には、反対するのが精一杯なんだよ。
そんな純情をしかし無情にも振り切って旅立つ少女の不退転、
彼女にとっては母親の行方知れずが逆に最大の誘因というのも皮肉な話。
あるいは身内の捜索を口実に危険な好奇心を正当化したいだけなのかも…
二度とこの地を踏まぬ覚悟で深淵に挑む小さき冒険者、
その目で真実を確かめるためにレンズはよーく磨いとけ。
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